意識高くない主婦記

ほぼ宇野昌磨選手、時々Daniel Gilliesかもしれない

フランス杯、落ちてなお魅力的な人

昌磨さんのGPS初戦、フランス杯が終わって…

本当はフリー終わってすぐ溢れる思いを書こうと思っていたんだけど翌日が朝から多忙で結局こんな感じ。現実世界に戻りまあまあ落ち着いてしまった。

だがこの大会は忘れがたいものになりそうなので、どう感じたかは書き記しておく。

 

SPが終わった時点で、私が昌磨さんファンだと知っている母にはたいそう心配されたが、正直それほどショックは受けていなかった。

振り付けはいつもより遅いし、環境変えてスタートしたばかりだし、今年から表現に振ってるし、こんなもんじゃないか?と。

いわゆる"下の点数"が思ったより出ていてそこにホッとしたくらいだった。

直後のネイサンのSPを見て"ああー良いわぁ~"と思う余裕もあったし。

ただFSで巻き返しができる気もしなかったので、そこは少し不安のようなものもあったかもしれない。

 

そして翌日のFS。

もともとタイムテーブルの把握が大雑把で、もう少しで見逃すところだったが直前で視聴開始。

生で見てよかったと心から思った。

4Sと4Fが手をついて何とか転倒せず耐えられたところで、行けるか?と淡い期待はしたが、結局ジャンプはほとんど決まらなかった。

むしろスピンとステップのLVが取れないことの方が気になったが、そこは私さっぱり分からないし、ジャンプでコケた分時間が足りなくなったり、疲れたりするから仕方ないんだろう。

それでも最後まで綺麗だと思える流れるような演技。ひたすら見とれていた。

キスクラで1人、どう感情を持っていけばいいのか、という風な昌磨さんに心が傷んだが、実況も解説も、何より会場の応援が暖かかった。

涙を堪えていたような昌磨さんが手で顔を覆った時、嬉しくて泣いてると分かったから、私も涙が出てきた。昌磨さんが観客の気持ちに応えて泣くなんて、きっと今まで無かった。いつもは自分を責めてばかりの涙だったと思う。

この光景は昌磨さんの人柄と今までの頑張りがあったからこそ得たもので、こんなに愛されているんだということが自信につながれば良いな。

私が驚いたのは、メディアが意外と昌磨さんに優しかったこと。シニアワーストの順位でファイナルは絶望的だというのに、糾弾するような記事は見られなかった。(昌磨さんに優しい私のTLだからかもしれないが)

記事の締めも、ここからどう上がってくるか、というものが多く、見捨てられたとも思えない。我慢の年だと思ってくれているのだろうか。これも今までの昌磨さんの真摯な取材対応の賜物だろうと思う。

また、特別昌磨さんのファンではなさそうな人でも、今回のFSに感動したという人が多かったのも嬉しかった。昌磨さんの、最後まで諦めない気持ちというのは、それを感じられる人には確かに伝わるのである。

 

翌日のエキシ。

順位が順位なのでもしかして出られない?と思ったけれど、特別枠で呼ばれたみたいで良かった。

だかしかし、外出中で見られなかった私。何と録画もできていない。自動録画にお任せしていたのがいけなかった。道中で嫌な予感はしたんだが、どうしようもなかった。TLから、いい笑顔だったことしか分からず仕舞い。

でも昌磨さんが笑顔なら良かった。私は知らなかったが、GPSはファイナルも含め、シニアに上がってから連続表彰台だったらしい。それが今回記録が途切れて、何かが吹っ切れたのだろうか。

 

2週間後のロシア大会、私はけっこう悲観的なので、まだそれほど演技が立て直せるとは思っていない。ジャンプの失敗もまだまだあるだろう。だが、今までとは違う明るさで、より深く演技ができると思う。それは更に魅力的な昌磨さんであることは間違いない。

それと少し思ったのが、今の経験は昌磨さんの将来にとって、とても重要なものになるだろうということ。将来というのは引退後のことで、私は勝手に昌磨さんはコーチになると思っているので、こんないい経験ないんじゃないかと思う。するかしないかは別として、解説者としても選手に寄り添った優しい解説ができるだろうな。