「未完」から色々思ったこと
やっと「未完」観れた。といっても緑トゥーランまでだけど。
美穂子先生とのキスクラにしみじみしたり、私が思ってたよりずっと前からネイサンとは(お互い知らず)刺激しあってたんだな、と嬉しくなったり。
中京リンクでひたすら自主練する姿を見て、ずっとこうやってやってきたのかなぁ、今、望んだ練習ができてるかなぁと遠くロシアを想った。
2016の世界選手権は私が見てもすごい気合の入りようで、それだけに4Tの失敗がショックだったんだろうなぁ。あれでもパンクもせず意地で回りきったのはすごいと思うけど。そして誰もが心折れたと思ったであろう後の美しいジャンプ。実際心は折れてたのかもしれないけど、それを出さなかったのは練習の成果だと思う。終わった後のぼーぜんっぷりからすると、体が勝手に動いたように感じた。
涙の世界選手権と言えば2016年と2018年。そこに2019年も加わった訳だが、同じ涙でも私の中で2019年は全く違う。
前者の2大会は何だかんだ言っても昌磨さん自身の責任だったと思う。だから結果に関わらず失敗も涙も受け止めることができる。
だが2019年は違う。ベストな演技が出来なかったのが昌磨さんの責任とは言い切れないからだ。現地の方が見ていたという、リンクインさせてもらえない場面はTVには全く映らず、話題にも上らない。(本人に落ち度は無いのにウォームアップの時間を貰うことが出来ないなんてどう考えてもおかしい。何で運営側は誰もそれを疑問に思わないのだろう。)
フリーまでその気持ちを引きずってしまったのはダメだったかもしれないが、どうしてもSPのあれが無ければ…と思ってしまう。
結果は同じだったかもしれない。だけど未だに演技を見返せないほど辛くはなかっただろう。
ただ昌磨さんは絶対にそんな考え方はしない。自分以外の何かのせいで上手くいかなかったとはきっと思わないだろう。
私もそれを見習わないといけないのだけれど…
いっそのこと早く今期の試合が始まってほしい。試合の借りは試合でしか返せない。
良い結果が出ないとしても、昌磨さんが納得して次の世界選手権を終えることが出来たら、きっと2019年を見返せるようになると思う。
そういう意味では「未完」はベストなタイミングで出してくれたと思う。どこまでが偶然か分からないが、昌磨さんのスケート人生で、今年は確かに重要なターニングポイントとなるだろう。
次の演技集が出たとして、それが2019年の世界選手権から始まったとしても目を逸らさずに見られると信じている。